禁煙するまで③~だんだん追いつめられて
50歳での同窓会にて~喫煙者は二人だけ
禁煙に挑戦しては失敗を繰り返す。
「誰もがそうやろう」と投げやりになったりもしました。
2,3日禁煙した後での一服が、これまた「うまい!!」と妙に減煙を楽しみ、
以前30本吸ってたのを、20本に減らして
「これで寿命は1.5倍や!!」
と訳の分からない理屈で納得したりしてました。
そんな折、高校の同窓会があり出席しました。
今から5年前、50歳のときです。
出席者は20数人で、その中で喫煙者は私の他に一名(K君)のみ。
「みんな吸わんな~」
と彼と感心してました。
しばらくしてK君が
「タスポ持ってるか」
と聞いてきました。
たばこを切らした様で・・・。
その頃は、東日本大震災の影響でコンビニのたばこが品薄になり、
自販機の方が買いやすい時期でした。
タスポを持っていた私は、ちょっと自慢げにK君に
「よっしゃ、俺に任せとけ」
ってな感じで買ってあげたのですが・・・今思うと、
非喫煙者から見ればバカバカしい光景だったに違いありません。
それか憐れみを以て見ていたか・・・。
また幹事の子が写真好きで、まめに撮ってくれてました。
後日見ると、私の写ってるのだけで10枚近くあったんですが、
そのすべてで私はたばこをくわえており
「ちょっと吸い過ぎ?」
って自問してしまった程でした。
一泊入院ですら禁煙できず・・・そして、追いつめられる
翌年、大腸の内視鏡検査を受けたところ
ポリープ(良性)が見つかり一泊の入院となりました。
地元の総合病院だったのでマイカーで行き
地下駐車場に止めていたのですが、院内がすべて禁煙だと知るや、
看護師さんに隠れてエレベーターへ、いそいそと・・・。
車の中でタバコを吸いながら
「こんな患者さんおらんやろうな~」
と思いましたが、その晩に3回は降りていきました。
一晩も、ましてや病院内ですら辛抱できない自分。
「こんなこと、いつまで続けるんやろう」
みじめな気がしました。
そして同時に
“追いつめられている”
とも思ったのです。
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